短時間でも運動を取り入れましょう

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在宅勤務になると、体を動かす機会が減ってしまいがちです。意識して運動する時間を確保するようにしましょう。短時間でできることで大丈夫。日々の生活に無理なく運動を取り入れ、継続していくためのコツを医師の吉野聡先生に伺います。

TOPICS

  • 通勤時間を、運動に置きかえてみましょう
  • 家事も運動のひとつです
  • 仕事中にもストレッチを

通勤時間を、運動に置きかえてみましょう

在宅勤務は自宅謹慎ではありません。人との接触が少ない場所での活動を取り入れて、体を動かすように意識することが大切です。

通勤では、駅まで歩いたり、階段の上り下りをしたりと、おのずと体を動かす機会がありました。在宅勤務ではその時間が激減します。できるだけ、体を動かす機会をつくって、運動量を増やしましょう。

無理に時間をつくらなくてもいいのです。急にランニングを始める必要もありません。今まで通勤に使っていた時間で簡単な運動をするだけでもいいのです。散歩をする、サイクリングをする、ストレッチをする、どんな運動でもいいので体を動かしてみましょう。

ただ、散歩をする際には、ご近所のかたとの距離に気をつけてください。つい世間話などをしたくなりますが、ぐっと我慢して遠くから挨拶をする程度にとどめましょう

家事も運動のひとつです

家事を積極的に行うこともおすすめです。料理や洗濯、掃除などの家事は、体を動かすことにつながります。大きく体を動かさずとも、例えば洗い物をする際には、爪先立ちやかかと立ちを繰り返すなどの運動ができます

特に、外に出る家事は、運動量が増えることに加え、太陽の光に当たるというメリットがあります。太陽の光に当たると催眠ホルモンであるメラトニンが抑制され、頭がスッキリしてきます。ベランダに出て洗濯物を干す、家のまわりを掃除する、買い物に出かけるなど、積極的に取り組んでみましょう。運動もできて、家もすっきりする。家事を兼ねた運動は一石二鳥ではないでしょうか。

仕事中にもストレッチを

仕事に集中すると、あっという間に時間がすぎてしまいます。長時間、パソコンに向かった姿勢のままでいることは、血流の悪化にもつながります。

たとえば、30分ごとにタイマーをセットし、一度立ち上がってストレッチをしたり、ちょっと歩いたりなど、仕事中の運動も意識するようにしましょう。

時には、パソコンを高い位置に置き、立って仕事をするのもおすすめです。ときどき屈伸したり、つま先立ちとかかと立ちを繰り返してみてください。

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プロフィール

吉野 聡 先生

精神科医・医学博士、新宿ゲートウェイクリニック院長、ゲートウェイコンサルティング株式会社代表取締役

  • 取材・文/おいしい健康編集部 (web取材)

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